≪目次≫
いきさつ
5月5日のブログで「広島東洋カープ外野手のカード(名札)をWordの差し込み印刷で作った」を載せたが、何か中途半端。この際、全選手の顔写真入りカードを作ろう‥‥ と決めた。
ここでは「広島東洋カープ 2019年度 選手一覧」の情報を利用します。このサイトの情報・画像等の無断転載は禁じられていますが、「一カープファンが個人的に利用する」ことを前提に「日本野球機構」の了解は得ていません。そのこともあり、作り方は概要にとどめ、詳細は「顔をみて‥‥」とします。ここで使用したアプリ
- OS:Windows10 Home、バージョン 1809
- ブラウザー:Mozilla Firefox 66.0
- Microsoft Office:Excel2010、Word2010
フォルダーの作成
ここで作ったファイルがバラバラにならないようフォルダーを作って一元管理します。
説明の都合上、下記としますが、場所、名前ともこのとおりである必要はありません。但し、作業を進めた後にフォルダー名や場所を変えると、トラブルの元となります。
Excel で「選手一覧」表を作る
ここで作成するファイル名は任意であるが、ここでは「選手一覧」とする。
- Excelを起動する。
- A列の セルの書式設定/表示形式 を「文字列」にする。
- 上記サイトを見ると、No.(背番号)が「0」と「00」の選手がいる。このまま Excel にコピペすると両方とも 0 になってしまうので、セルの書式を「文字列」にし、識別できるようにする。
- 上記サイトの
- 1行目の項目名を変更する。
- No. → 背番号
- 監督 → 名前
- 生年月日の右を順に「身長」「体重」「投」「打」を入力する。
- 3行目(「投手」の行)をコピーしてもよい。
- その後、行の幅を1行になるように整える。(任意)
- 列を挿入し、下記項目を作る。完成後のイメージは下図
- 元項目名の行を削除する。
- 例えば「区分」が空の行。
- ふりがなと経歴の取り込み
例えば「鈴木 誠也」選手は‥‥- 前述サイトの 鈴木 誠也 に移動する。
- ふりがな を選択・コピーし、Excel に張り付ける。
- [貼り付けのオプション]は、何でも良いようだが...
- 経歴 を選択・コピーし、Excel に張り付ける。
- 上記を繰り返す。
但し監督はリンクが張られていないので、下記とする。(ウィキペディアより引用。入力は任意)- ふりがな:おがた・こういち
- 身長:181
- 体重:80
- 投:右
- 打:右
- 経歴:鳥栖高
- 備考:外野手
画像(顔写真)のダウンロード
ファイル名は「ふりがな」とし、画像フォルダーに保存する。
例えば 鈴木 誠也 の場合は、
- 前述サイトの 鈴木 誠也 に移動し、
- まず、ふりがな を選択・コピーする。‥‥ ファイル名にするため。
- 顔写真を右クリック ⇒[名前を付けて画像を保存]する。(Firefoxの場合)
- 画像の保存・ダイアログボックスで、
- 保存場所を「画像」にし、
- ファイル名は、クリップボードを貼り付け、
- [保存]する。
以下、これを繰り返す。
Excel の「選手一覧」をWordにコピペし顔写真を取り込む
- Excel「選手一覧」の表部をコピーし、
- 事前に印刷の順番に並べておく。
- Wordの白紙文書に貼り付ける。貼り付けのオプションは[貼り付け先のスタイルを使用]がお薦め。
- 白紙文書は「選手一覧テンプレート」の利用がお薦め。
- 完成した表は、
- 「経歴」を除き*1、[文字列の幅に合わせる」がお奨め。
- 1行目(タイトル)は、[タイトル行の繰り返し]がお奨め。
選手一覧テンプレートとは
下記ページ設定がしてあるマクロ有効テンプレート(拡張子.dotm)。強いてマクロを使う必要はない。
- ページ設定
- 用紙:B4 横置き。
- 余白:上下左右とも 10mm ‥‥ 広く使いたいため。
- ⦿標準の文字数を使う
- フォント:HG丸ゴシックM-PRO, 12pt.
- マクロ「顔写真取り込み」 ‥‥ 試用中
- 挿入 ⇒ 図 を連続して行う自作マクロ。
ふりがな(6列目)と同じ「画像」フォルダー下にある画像を、13列目(画像)に挿入する。
- 挿入 ⇒ 図 を連続して行う自作マクロ。
差し込み印刷文書の作成
新しいラベルを作成して...
ここで使う用紙は A-ONE 51002 と同じであるが、A4判横置き(カードとしては縦置き)で使用するので[新しいラベル]となる。(たぶん)
Word文書の「選手一覧」表と関連付ける(=リンクを張る)
- [宛先の選択]⇒[既存のリストを使用...]
- 【データファイルの選択】ダイアログボックスで、Wordの「選手一覧」を選択し、[開く]。
- 「マクロが無効にされました」が出たら、ここではマクロは使わないので、[×]で閉じてよい。
カードをデザインする
左上のセルでカードをデザインする。
- 1行目の行頭で改行すると、表が崩れるぅ~
- 1行目の「広島東洋カープ‥‥」は裏に表示するようにすれが、1行分情報が増える。
- 文字情報は7行しか表示できない(たぶん)。画像の縮小はここでは出来ない。
- 字下げはスペースで行なわず、インデントや中央揃え,右揃え等を使う。
- タブの入力は、(表の中なので)Ctrl+Tab。
- 行間は、段落の設定で行うのがお奨め。
- フォント、フォントサイズを使ってメリハリを付ける。
- 黄色の下線は、「選手一覧」から差し込む項目で、最大の桁数でデザインすると失敗が少ない。
- デザイン中は画像の表示はできないので、仮の画像を入れてもよい。
差し込みフィールドの割り当て
下記を繰り返す。
- 差し込む文字列を選択する。
- [差し込みフィールドの挿入▼](下側)をクリックし、
- フィールド名を選択する。
仮の画像を入れた時は、
- 仮の画像を削除する。
- カーソルの位置に画像フィールドを割り当てる。
[結果のプレビュー]で出来具合を確認できる。
他のカードにコピーする
必ず[複数ラベルに反映]で行う。
- 上書きされるので、変更時も使える。
- コピペを使うと、差し込み文書が壊れる。
- 結果のプレビュー・グループの
- [結果のプレビュー]で確認できる。
- レコード移動ボタンが使える。
印刷
印刷はA4判のページ単位になるので「ラベル文書」を作り、それを印刷する方法がお薦め。
- [完了と差し込み▼]⇒[個々のドキュメントの編集]をクリックする。
- 【新規文書への差し込み】ダイアログボックスで、下記を選択し、[OK]する。
- ⦿すべて:すべてを出力する。
- ⦿現在のレコード:現在表示されている分のみ出力する。
- ⦿最初のレコード/最後のレコード:入力の範囲のみを出力する。
- 出力単位は 5×2=10 なので、2~5 としても、2~12 が出力される。
- ラベル文書(≠差し込み文書)が表示されるので、
- 個々の修整ができる。但し、1回限りで、作り変えると戻ることになる。
- 不要なカードはセルを選択し Delete すれば、印刷されない。(白紙のカードになる)
💡ヒント
差し込み印刷文書を開いた時
差し込み印刷文書を開くと『この文書を開くと、次のSQLコマンドが実行されます。』というメッセージが表示されます。
これは、FROM の右のファイル(上図では、選手一覧.docx)を参照しているためで、通常であれば[はい]とします。
- このメッセージが出ないと、差し込み印刷文書が壊れている‥‥ ことになる。
- 参照しているファイルを移動したり、名前を変えると、[はい]をクリックし再指定する必要がある。
差し込むレコードの選択
通常であれば、差し込み元レコード(ここでは Wordの「選手一覧」表)の全てを差し込むが、これを制限することができる。但し、この条件は保存されるので、留意が必要である。
結果は差し込み印刷文書に保存される。
差し込み印刷文書を開くと『セキュリティの警告 マクロが無効にされました。』が出る
通常であれば、差し込み印刷文書にマクロは入っていませんので、ここでは[×]で閉じて問題ありません。
- この警告が出るのは参照しているファイル(ここでは Wordの「選手一覧」表)が「マクロ有効」になっているため。(具体的には「選手一覧テンプレート.dotm」のマクロが使えるようにしているため)
- この警告を出ないようにするには、
これを行うと、Wordの「選手一覧」表 でマクロが使えなくなる。- Wordの「選手一覧」表 を開く。
- セキュリティの警告 が出たら[×]で閉じる。(コンテンツを有効化しない)
- ファイル ⇒ オプション ⇒ アドイン と進める。
- 下部にある「管理」を[Word アドイン]に変え、[設定]をクリックする。
- 文書の作成に使用するテンプレート に「‥‥¥選手一覧テンプレート.dotm」が表示されているので、
これを削除(空欄に)し、[OK]で閉じる。 - Word文書に戻ったら、上書き保存する。
これを行うと、この文書(Wordの「選手一覧」表)でマクロは使えなくなる。
戻すには、上記 5. で[添付]をクリックし、削除したテンプレート(ここでは、選手一覧テンプレート.dotm)を指定する。
*1:画像を挿入すると、行が高くなるため。