まりふのひと

USBメモリやSDカードを増設メモリにする「Windows ReadyBoost」の実力

GIGAZINE 2007年01月06日 14時53分00秒

  • Windows ReadyBoost」というのはフラッシュメモリを利用するキャッシュ技術なので、ハードディスクに対するランダムアクセス速度が8〜10倍になるそうで。また、ハードディスクの動作が停止することによってバッテリー動作時間が向上するらしい。
  • Windows ReadyBoost」でキャッシュとして利用できるフラッシュメモリUSB2.0対応メモリやSDカード、CFカードメモリースティックなど。ただしUSBリーダー経由やUSB1.0と1.1では動作しません。そのほかの条件としてはリード速度がランダムアクセス時に2.5MB/s以上、ライト速度が1.75MB/s以上というのがあります。つまり読み書きの速度が重要というわけ。
  • マイクロソフトが公開している資料によると、フラッシュメモリ内にキャッシュが保存される際には2分の1の容量になるように圧縮され、AES-128によって暗号化されているとのこと。複数のフラッシュメモリが使用可能な状態ではそのうちで最もパフォーマンスが高いものを選ぶようになっているようです。
  • このキャッシュサイズは最小230MB、最大4GBとなっており、推奨値はメインメモリと1:1の比率に設定すること。1GBのメインメモリがある環境であれば1GBのフラッシュメモリをまるごと「Windows ReadyBoost」として使用すればよいらしい。最高にパフォーマンスをたたき出すにはメインメモリの3倍の容量 が求められ、例えば1GBのメインメモリを積んでいる環境であれば、「Windows ReadyBoost」として3GBのフラッシュメモリを割り当てればベスト、とのこと。
  • また、この「Windows ReadyBoost」は安全第一に設計されており、使用中に突然このフラッシュメモリを抜いても問題ないように設計されているとのこと。その代わり、動作速度は下がります、当然ながら。
  • なお、「Windows ReadyBoost」対応のフラッシュメモリ製品にはWindows Vistaのロゴを販売時に付けることが許可されるようになっており、Driver Test Managerというのを使ってテストして合格すればよいようです。