まりふのひと

マクロ家計簿77ver.1.29の概要/医療費控除(医療費明細書を素早く作る)対応

f:id:ogohnohito:20190711092700g:plain
春分の日
 いきさつは文末です。
マクロ家計簿77ver.1.29 は医療費控除を素早く行うために、日頃から家計簿はどうつけたらいいか‥‥ と言う観点から開発したものです。

§1.前提条件
  1. 医療費控除を受けるためには「領収書」(含むレシート)が必須。
  2. 領収書は発生のつどファイルする。その領収書に重複しない番号(通し番号)を付ける。
    • 番号は連続させる必要はない,重複しなければよい‥‥ と考えている。
  3. 収支シートに「通し番号」という項目を作る。
    • 上図のセルK1。
       K列にする必要はない。H列から「備考」の間であればどこでもよい。
    • 項目名“通し番号”は固定
    • すべての収支シートに作る必要がある。
  4. 通し番号が必要な「費目」の右端には“★”を付ける。(必須。入力漏れチェックを行うため)
    • 医療を受けた人別の集計が必要なことから、費目は “医療費”+“続柄”(またはイニシャル)+“★” が良いであろう。例えば、医療費爺★、医療費婆★、医療費夫★、医療費妻★、医療費長男★‥‥ 等。
    • 医療費控除対象外の医療費もあるだろうから、これまでの“医療費”は残しておいた方がよい。(任意)
  5. 通し番号は 7桁の数値で、構成は yyyy-nnn とする。
    • yyyy は、家計簿77ファイルの年(下4桁)。
    • nnn は、1アップの連番。(1年間に 999枚
      • 連番を採り直すと、元の番号は空番となる。(空き番管理はせず、常に最大値+1 とする)
      • 手で入力すると、(1)重複チェックは行われない。(2)間違うと「連番体系」が狂う可能性がある。
      • 999を超えると年が +1 されるので、翌年の番号と重複することになる。



§2.バージョンアップ対応

医療費控除を受けようとしない方は必要ありません。

  1. まず一つの収支シートに「通し番号」というフィールド(名前の変更は不可)を作る。
    1. 「支出」より右 〜「備考」の間に列を挿入する。
    2. フィールド名を “通し番号” とする。(必須)
  2. 通し番号を付けるボタンを設置する。‥‥ 一度のみの操作で、何回も行わないこと。
    1. [メニュー]ボタンをクリックし、
    2. バージョンが確認できたら (閉じる)ボタンでメニューを閉じる。
    3. クイックアクセスツールバーの[マクロの表示(Alt+F8)]をクリックする。
    4. マクロ名の[〜通し番号ボタンを作る]を選択し、
    5. [実行]する。
    6. [通し]ボタンができる。
      • [列の幅の自動調整]をお勧めする...
  3. 他の収支シートにも通し番号フィールドを作る。
    1. 完成した通し番号列を列選択する。
    2. コピーする。
    3. 他の収支シートを前に出し、
    4. 挿入する列を右クリック ⇒[コピーしたセルの挿入]を行う。
  4. 「費目」を作る。
    • 右端に“★”が付いた費目を、名前・続柄別に作る。
§3.通し番号の入力方法
  1. 通し番号を入力するセルをアクティブに(クリック)し、
  2. [通し]ボタンをクリックする。
  3. 予定の通し番号が表示されるので、
  4. [OK]をクリックする。

 次の場合はエラーになります。

  • 通し番号フィールド以外に通し番号を入力しようとした。
  • 家計簿ファイル名の下4桁が数字(「年」)でない。(初めて通し番号を採る時)
  • “★”付き費目以外に通し番号を付けようとした。
  • “★”付き費目であるにもかかわらず、通し番号の入力がない。([集計する]時)
§4.総収支シートの作り替え

 収支シートに通し番号を作ったため、このまま[集計する]と、「備考」に通し番号の値が入る 等、おかしくなります。
そこで、

  1. 総収支シートを削除する。
  2. その後の[集計する]でできた総収支シートに、元収支シートに移動するボタンを作ります。
    1. 総収支シートをアクティブにする。
    2. [メニュー]ボタンをクリックし、
    3. メニューは[×](閉じる)ボタンで閉じる。
    4. クイックアクセス ツールバーの[マクロの表示(Alt+F8)]をクリックし、
    5. マクロ名「〜元収支シートに移動するボタンを作る」を選択し、
    6. [実行]する。
参考)
  • 総収支シートにも[通し]ボタンができるが、番号を採ることはできない。
§5.収支シートへの入力内容の変更

 「町民税・県民税申告の手引き/医療費控除の領収書は病院・薬局別に合計金額が必要」によれば、次の内容の書類を作る必要がある。




表の下には「適宜の用紙に記載の上、同封してもよい」という主旨が書いてある。

この表を作るために、下記を提案する。

  1. 「費目」は、医療を受けた人別に作る。
     例えば
    • 医療費爺★
    • 医療費婆★
    • 医療費夫★
    • 医療費妻★
    • 医療費長男★
    • 医療費 ‥‥ 医療費控除対象外の医療費
  2. 「品名」に、病院・薬局名を入力する。
    • 正式名である必要はない。統一することが肝要。
  3. 「備考」に、治療内容・医療品名等を入力する。(任意)
    • 例えば歯科医院。治療内容は‥‥ “治療”としか書きようがないのでは?
       但し、「金歯」にしたとか、歯ブラシを買った等は医療費にはならない(たぶん)。で、費目を分ける必要がある。
    • 備考の書き方は、例えば“風邪/今日の注射は痛かった” 等と、前半に治療内容,続けて本来の備考を書いたらどうだろうか。
    • 医療費明細書は、家計簿のコピーで作る(はず)ので、その時修正し易いように入力するのがポイントになろう。
  4. 一枚の領収書に費目が異なる金額がある場合、入力を分ける必要はある。
    • この場合、一枚の領収書に複数の通し番号が付くことになるので、並記しておく。
    • 領収書の整理の都合上、連番にするのがベスト。


いきさつ

 田布施町から「平成27年度 町民税・県民税 申告の手引き」と申告書が送られてきた。内容的には確定申告とソックリ。
一昨年、光税務署に行った時、「収入が年金のみであれば、確定申告は必要ありません」と言われたので、去年は行わず「楽になった」と思っていたのに...
 4日の午前中が「見田団地」の申告相談日だったので、麻里府公民館に行って話を聞いてきた。(申告は終わっていない)

  1. Question)一昨年、税務署から確定申告は要らないと聞いたのですが...
    nser)税務署から連絡がなかったので 町民税・県民税 基準がわからず申告が必要になります。
  2. Question)確定申告してもいいのですか?
    nser)結構です。チョッと遅れて税務署から田布施町の連絡が来ますので...
  • Question)書き方はこんなもんで良いですか?(コピーに金額を書いたものを見せた)
    nser)良いようです...
  • Question)ドラッグストア等で購入した薬も医療費控除の対象になりますか?
    nser)「薬」であれば対象になります。が、詳細は税務署に聞かないと...
  • Question)インターネットで入力したら町民税・県民税申告書を印刷できることができますか?
    nser)出来ません...

結論として、どうも税務署の負担が軽くなった分、町の税務課に負担が来たようだ。


 よし、今年は「医療費控除」に挑戦しよう‥‥ と、

  1. 2014年の家計簿77を開いて、
  2. 収支シートをコピペで結合
  3. 集計した。

が、チョッと足らないようだ。これだけ時間を掛けたのに...

 その後、「町民税・県民税申告の手引き/医療費控除の領収書は病院・薬局別に合計金額が必要」の情報を得た。