DHCPの代わりにAPIPAでIPアドレスを割り当てたらどうなる?

Windows7 完全制覇パーフェクト翔泳社)の「chapter16 LANの上級テクニック」には、次のように書いてあります。

 Windowsの設定がIPアドレスを自動的に取得するようになっていても、LAN内にDHCPがないと割り当てられません。本来はその場合エラーになるのですが、Windowsには「APIPA」と呼ばれる一種の自己割り当て機能があり、169.254.1.0〜169.254.254.254の間のIPアドレスで未使用なものを探して、自動的に自分に割り当てます。


■ Coution
 特定のパソコンだけDHCPが利用できずAPIPAが働いた場合、IPアドレスの範囲がほかのパソコンんとまったく異なるため、同じLAN内と識別されず、LAN内のほかのパソコンとまったく通信できなくなります。


■ 小規模なLANで利用されるアドレス
 小規模なLANで使われるIPアドレスで最も一般的なのは 192.168.0.x です。通常はそのLAN内の「1番」をブロードバンドルーターにするため、192.168.0.1 がブロードバンドルーター、192.168.0.2 以降がパソコンに割り当てられる番号になります。IPアドレスの「0番」と「255番」、この例だと 192.168.0.0 と 192.168.0.255 は、特殊な機能を持つので機器への割り当てには使いません。なお、割り当てられるIPアドレスは200以上あるわけですが、ブロードバンドルーターを中心に構成する小規模LANでは、効率よく運用できるパソコン数は 20〜30 台程度です。

イントラネットの構築は、HUB だけで出来るのでしょうか?



 回答
APIPAって何? から調べて、自宅でテストしましたが、所詮、「HUB はハブ」で出来ませんでした...

§1.WindowsXPWindows7 を普通に(ブロードバンドルーターに)つないだ時

項目WindowsXPWindows7
IPアドレス192.168.1.10192.168.1.7
サブネット マスク255.255.255.0255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ192.168.1.1192.168.1.1

§2.HUB のルーターからのケーブルを外して再起動

項目WindowsXPWindows7
IPアドレス169.254.202.197169.254.144.28
サブネット マスク255.255.0.0255.255.0.0
デフォルト ゲートウェイ

§3.上記2.の状態で ping を打った
  • タイムオーバーとなった。当然かも...
§4.Windows7 の LANケーブルを「クロス」に変えて ping を打った
  • タイムオーバーとなった。やはり... 直接つないでいるのではないからなぁ〜
§5.結論
  • HUB では無理。だからルーターがあるのだ‥‥ というのが結論。



APIPA とは

  • レノボ・ジャパン
    【日本語】 エー・ピー・アイ・ピー・エー
    【英語】 APIPA (Automatic Private IP Addressing の略)

     APIPA とは、DHCP機能によってIPアドレスが自動取得できなかった時などに、ネットワーク機器に対して、IPアドレスを自動的に割り当て、利用するための機能のことです。APIPA は IPアドレスを「169.254.1.0」〜「169.254.254.255」の範囲から、またサブネットマスクを「255.255.0.0」と、他のシステムと重複しないように自動的に割り当てます。「169.254」で始まる IPアドレスはAPIPAでのみ有効なIPアドレスです。

     Windows Me/2000 Professional/XP Home Edition/XP Professional では、APIPAの機能が実装されています。これらのオペレーティング・システムでは、最初にまずDHCPサーバーなどからIPアドレスの取得をしようとします。しかしそれが失敗するとAPIPAによってIPアドレスを割り当てるようになっています。

     APIPAは、小規模なネットワークにて使用されることを前提としており、複数のネットワーク上で使用することはできません。また通信できる範囲は同一のネットワーク上に限られます。そのためローカルの単一ネットワーク上でファイルの共有などにしか使わないという場合は問題ありませんが、このアドレスが割りふられているということは、DHCP機能が正常に動作していないなどネットワーク上に何らかの問題が発生している事が想定されますので、インターネットに接続できない場合がほとんどです。
  • Weblio辞書
    ≪前略≫

     APIPAの動作としては、IPv4では 169.254.0.0/16 の範囲内からランダムに選びそれをARP要求をブロードキャストしネットワーク上の他に機器に同じアドレスが存在しないか確認する。もし使用されていれば別のアドレスを選び衝突が無くなるまで繰り返す。割り当てられるIPアドレスは通常のプライベートアドレスではなくインターネットなど外部との接続はできない(してはいけない)。この範囲のアドレスは「リンクローカルアドレス」と呼ばれている。またIPv6では、リンクローカルアドレスとしてfe80::/10が使用される。

     Windowsの実装ではAPIPAによる割り当ての前にDHCPでの接続を試みるため起動に時間を要する場合がある。

     APIPAはマイクロソフトの用語であり、一般にはAutoIPと呼ばれることも多い。
  • ブラザー
    APIPA とは、IPアドレスの自動設定機能 (Automatic Private IP Addressing) のことです。

     DHCPサーバーが利用可能でない場合に、APIPA は DHCPクライアントの IPアドレスサブネットマスクを、他のホストと重複しないアドレスで自動的に割り当てます。
    それぞれ、下記のような値を自動設定します。

     ・ IPアドレス: 「 169.254.1.0 」 〜 「 169.254.254.255 」 の範囲
     ・ サブネットマスク: 「 255.255. 0. 0 」
     ・ ゲートウェイアドレス: 「 0. 0. 0. 0 」