昭輔窯を開けた瞬間、
- チョッと焼き過ぎか?
- 赤いダミー材が目立つ
∵ 窯の鉄サビの粉末が付着したものと推定。掃除不足か?
早速、サンプルを抽出して電気抵抗値を計ると、
- 外周部で、抵抗値が表示されない部分がある。アナログのテスターで計っても、針が触れない...
- 折って測定しても同じ。再サンプリングしても同じ。
- 中央部〜内筒側は良好。
兎に角、外周部の炭を外してコンテナの詰めた。
量的にはコンテナほぼ1箱。通常であれば1.5箱取れるのになぁ〜
帰宅後、Excel で解析した。
- 電気抵抗値
- 外周部で、特に東側(焚口側)の値が大きい。
- 外周部でも下部が悪い。
- 精錬度(「測不」は暫定的に“5”とした)
- Excelの「条件付き書式」を使って色分けした。
- 外周部の下部は全て悪い。
- 精錬度ヒストグラム
「測不」は“5”とした場合 | 外周側を除いた場合 |
---|---|
平均 1.4 | 平均 1.0 理想的な分布であるが... |
考察
- 1.1
東側(焚口側)が劣るのは、この窯の特性。しかし、こんなに悪いのは初めて。 - 1.2
下部が悪いのは、煙が上から下に流れる構造のためだが、こんなに悪いのも初めて。 - 2.1
今回の色分けは下記とした。- □: 精錬度 1.3 以下。電気抵抗値 20Ω以下で、「理想的」としている範囲。
- ■: 精錬度 2.4 以下。電気抵抗値 250Ω以下で、目標としている範囲。
- ■: 精錬度 3.0 以下。電気抵抗値 1,000Ω以下で、不本意な範囲。
- ■: 精錬度 3.0 超。土壌改良用とか...
- 2.2
窯の底の鉄板が変形し、底の隙間が大きくなっているのが原因かもしれない。
次回は、
- 窯底の隙間を塞ぐ方法を検討し、
- 底のダミー材の量を増やす。(今回10〜11cm ⇒ 12cm以上)
- ねらしの開始を早め、ねらし時間を長くしてみようかぁ...