1)町への意見・提案
2009年6月30日頃*1、田布施町のWebページ から投稿した。
田布施町内でADSL回線が引けない地域がある件
三宅に住む友人がインターネットをしたいというので、パソコンの使い方を教えています。
NTT に ADSL の申し込みを行ってもらったところ「ISDN であれば引ける」との返事。状況が理解できないので、0120-116-116 で確認したところと、翌日、「ADSL も光も引けない」という返事がありました。
三宅と言えば田布施町のど真ん中です。しかも役場に近い場所で「ADSL 回線が引けない地域がある」ということをご存知でしょか?
そのような地域があっても「民間会社の問題」だから、行政としては関知しないのでしょうか?
一方、ケーブルテレビの Kvision の近郊のサービスエリアは、光市、旧大和町、平生町となっており挟まれている田布施町は対象外です。聞いたところによると、ケーブルテレビは「行政側の協力がないと引けない」とのこと。これが事実とすれば、田布施町として「断った」のでしょうか? 断った理由は何だったのでしょうか?
お聞かせください。
2)田布施町企画財政課からの回答(2009年7月3日・メール)
ご意見・ご提案に対するご回答について
インターネット及びケーブルテレビについてのお問合せについて、ご回答いたします。
町内のインターネット環境につきましては、平成13年にNTT西日本の田布施局においてADSLサービスが開始され、平成16年に町民や商工会の需要喚起により田布施南局においてもADSLサービスが開始されることになりました。このことによって町内ほぼ全域でADSLによる高速インターネットに接続できるようになりました。それでも町内の一部でADSLによる高速インターネットが利用できない地域がありますが、その地域及び理由として、j大波野の一部地域や中央南地区においてはNTTの設備的な問題によるk小行司や真殿地区においてはNTT局舎より遠距離であるため、が挙げられます。
これらの問題を解決する方法として、光ファイバーによるインターネット環境の構築が考えられます。町では平成19年10月に文書にてNTT西日本山口支店長あて、光ファイバーによるインターネット環境の整備を要請いたしました。この要請に対しまして、平成20年6月30日付けでNTT西日本山口支店長から文書による回答がありました。その概要としては次のとおりです。
- 電話回線の途中に光ファイバーを敷設しているためADSLサービスが提供できない一部エリア(中央南地区・大波野地区の一部)への対処策として、無線方式による高速インターネット接続サービス「Bフレッツワイヤレスファミリー」を検討してきたが、一部の装置について安定供給ができなくなる恐れがあるため、提供が困難な状況にあること。
- 田布施町の光ファイバーによる高速インターネット接続サービスの提供については、NTT西日本単独では困難であること。
- 田布施町にフレッツ光サービスを提供するにあたっては、一定の利用者数が確保されること及び利用者数に見合った設備投資額の一部を町が助成すること(田布施局及び田布施南局エリアに光BBサービスを提供する場合、最低加入者数2200ユーザで、かつNTT西日本への町からの助成額が2億円〜3億円)。
※なお、平成21年4月20日にNTT西日本山口支店に確認したところ、この時点でも上記の回答と変わりがないとのことでした。
一方、ケーブルテレビの導入によって、その回線を使用して高速インターネットの利用が可能になりますが、ケーブル整備には多額な経費がかかり、導入する市町にも多額の負担がかかります。町では、j厳しい財政状況の中、緊急性、安全性を重点に事業を実施しており、子どもの安全を思うと老朽化している学校の建替え事業や耐震化対策等を優先せざるを得ないkケーブルテレビを整備しなければ県内の放送局が視聴できないエリアが少ない、などの理由により、当面ケーブルテレビ整備事業を先送りせざるを得ないのが実情です。
インターネットの高速化が進む現在において、情報化社会に対応するための環境整備は必要であると認識しておりますが、一方で町財政は今後も危機的な状況であることにはかわりなく、町民にとっての緊急性、安全性を勘案したときに光インターネットの構築やケーブルテレビ整備は二次的な課題とならざるを得ません。財政的に対応できるようになれば整備を考えていきたいと考えておりますので、何卒このような事情をお汲み取りいただき、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
参考)
※ 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)
宇宙航空研究開発機構 JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency の略で、「ジャクサ」と呼ぶ)に「人口衛星・探査機 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)」のページがある。
将来の情報ネットワークの更なる高速・大容量化を想定し、一般家庭でも超小型アンテナ(CS受信アンテナとほぼ同じ直径45センチ程度)を設置することにより、最大155Mbpsの受信及び6Mbpsの送信を、また企業等においては直径5メートル級のアンテナを設置することにより最大1.2Gbpsの超高速双方向通信の達成を目的としています。
「きずな」(WINDS)は、インターネット、教育、医療、災害対策、ITS(高度道路交通システム)などの各分野における衛星利用を推進する宇宙インフラ構想「i-Space」の中で、大容量データ通信分野の技術実証を担う衛星です。
※ 兼業主夫田舎暮らし@北海道 さん
自分の住む地域はブロードバンドが使えない。
現在のところかろうじてISDNが使えるので、一応フレッツISDNで常時接続環境にはなっているけれど、通信速度は64K。ブロードバンド風に表記すると、わずか0.064Mだ。
そこにふたりの人間がぶら下がり、タブブラウザでたくさんのページを同時に開き、頻繁にメールをダウンロードしたりウェブを見たりするものだから、もう遅いのなんの。せっかく年1回ペースでパソコンを最新の高速なものに換えていっても、ネットに関してはほとんど意味がない。まさに、とほほ状態。
農村地帯こそ、むしろ都会よりもブロードバンドが必要なのではないか。
電気や水道や電話と同じレベルで、ブロードバンドが全国どこでも使えるようになって欲しい、と願うのは田舎に住む自分だけだろうか。
※ ブロードバンド未開拓地域を歩く - 記者の眼:ITpro
現在,小清水町にはブロードバンドを使えない地域がある。最初に訪れた町役場で,企画財政課の村上信二・企画振興係長はこう訴えた。「町内にはブロードバンドを使える地区と使えない地区がある。ブロードバンドを使えない地区に,帳簿をパソコンで付けていてインターネットも使っている,産直販売のWebサイトを作りたいといった農家の方々がいる。こうした住民もブロードバンドを必要としている」
翌1月27日,筆者は富山県の舟橋村に移動した。
同村は富山市の隣にある人口2600名の村。1991年〜92年ころの人口は1400名だったという。宅地造成が続き,人口が増えている。
「新しく家を構える方は富山から来た人がほとんど。インターネットは生活の必需品であって当たり前という認識なのかもしれない」と吉田係長は説明する。「2003年から,他の市町村で提供されているCATVインターネットを,舟橋村でも使えるようにしてほしいといった電話が頻繁にあった。1日に3〜4件に達した日もある」と振り返る。
しかし,最初に村内でのサービス提供を目指したCATVは補助金が下りず,ADSLも装置を置くスペースがないことで,提供をあきらめるしかなかった。
今回のBフレッツ導入にはこんな経緯があった。当初,村役場はNTT西日本富山支店から「基地局1つ分ならBフレッツを提供できる」と言われたが,何とか全域での提供を実現したかった。そこで住民アンケートを実施。その結果,120件程度の加入があると見込むことができた。村役場はそれを,NTT西日本富山支店を説得する材料の一つにしたのである。