まりふのひと

エクセルで顔写真入福田内閣閣僚名簿を作る

福田内閣の閣僚名簿は、首相官邸 >> 閣僚名簿等 >> 福田内閣閣僚名簿 にあります。
ここにある情報と写真を無断でダウンロードし、Excel福田内閣閣僚名簿を作ってみました。

Excelのリスト形式に写真を取り込んだのは初めての試みです。Excelにバグがあることもわかりました。
従って、ここの方法がベターとは言えません。「私はこうやった」ということで参考にしてください。
(改訂:2008.03.23)

§1.データの入力

Excelを起動し、必要な情報を入力します。


§2.写真

写真も上記サイトから取ってきました。

  • 枚数が多いので、クリップボードの画像を自動的に保存するフリーソフトCoClip」を探して、「合理化」という手抜きをしました。従って、ファイル名は連番になっています。
  • ダウンロード後、JTrim の[切り抜き](トリミング)と[リサイズ]を使って、全て 164×245 に統一*1 しました。

§3.準備

1枚写真を(試験的に)挿入して、写真の大きさ、写真を挿入するセルの大きさを決めます。

  1. 写真を挿入する
    1. 写真を挿入するセル(ここでは、D2)をアクティブにします。
    2. [挿入]メニュー ⇒[図]⇒[ファイルから]をクリックし、
    3. 福田総理の写真*2 を挿入します。
  2. 写真の大きさを決める
    1. 写真を右クリック ⇒[図の書式設定]をクリックします。
      • または、写真をダブルクリックします。
    2. [サイズ]タブの「サイズと角度」の高さを「ポイント」の単位記号“pt”を付けて入力します。*3
      • ここでは、切りのいい 1インチ,“72pt”にします。
      • 他の設定は「そのまま」にしておく。(触らない!)
    3. [OK]をクリックし、【図の書式設定】ダイアログボックスを閉じます。
  3. 写真を挿入するセルの大きさを設定する
    1. 写真を挿入する列(ここでは、D列)の幅を写真より広くします。
    2. 写真を挿入する行を選択し、
      • 右クリック ⇒[行の高さ]をクリック、
      • 高さを写真の高さと同じ値(上の例では“72”)を入力し
      • [OK]をクリックします。
  4. 挿入した写真を削除する
     削除する必要は‥‥ 強いてないのですが練習です。
    1. 削除する写真をクリックして選択します。
    2. [Delete]キーを押します。

§4.[マクロの実行]ボタンをツールバーに出す

マクロを作ると、[ツール]メニュー ⇒[マクロ]⇒[マクロ]を頻繁に使うようになります。この操作が意外と面倒なので、ツールバーにボタンを追加することにします。なお、ショートカットキーは、[Alt]+[F8]です。

  1. [ツール]メニュー ⇒[ユーザー設定]をクリックします。
  2. [コマンド]タブの、
    1. 「分類」の[ツール]を選択し、
    2. 「コマンド」の[マクロ...]を選択します。
    3. 「コマンド」の[マクロ...]をツールバーにドラッグします。
      • ツールバーに黒色の縦棒が表示され、その位置にボタンが挿入されます。(右図)
  3. [閉じる]で【ユーザー設定】ダイアログボックスを閉じます。

§5.マクロの作成

ここでは25枚の写真を挿入します。1枚ずつ「図の書式設定」するのは面倒なので、これをマクロ化し手抜き‥‥ではなく正確を期します。

  1. §3.1.の「写真を挿入する」手順で、写真を挿入します。
    • 写真が選択された状態にある。(必須)
  2. [ツール]メニュー ⇒[マクロ]⇒[新しいマクロの記録]をクリックします。
  3. マクロ名を入力します。
    • 最初の文字の数字,記号は不可です。(半角も全角も)
    • 記号を含めない方が安全です。
    • 判り易い名前にします。例えば“選択した写真の書式設定”です。
    • [OK]をクリックします。
      • 以後、操作ミスは不可です。間違った時は「マクロ作成で操作を間違った時」を参照してください。
  4. 写真をダブルクリックします。
    • これは、【図の書式設定】ダイアログボックスを表示させるためで、他の方法でも可です。
  5. [サイズ]タブの「サイズと角度」の高さを準備の時に決めた値(ここでは、“72pt”)を入力します。
  6. [プロパティ]タブの「セルに合わせて移動やサイズ変更する」を選択します。
  7. [OK]をクリックします。
  8. [ツール]メニュー ⇒[マクロ]⇒[記録終了]をクリックします。
    • [記録終了]ツールバーの[記録終了]をクリックしても同じです。(右図)

§6.マクロ作成で操作を間違った時

  1. マクロの記録を終了します。(§5-8 の手順)
  2. 間違ったマクロを削除します。
    1. ツールバーの[マクロの実行]をクリックします。
    2. 間違ったマクロを選択し‥‥ 右上図(1)
    3. [削除]をクリックします‥‥ 右上図(2)
    4. 確認メッセージが出ますので、[はい]をクリックします。

§7.次の写真を挿入する

  1. §3.1.の「写真を挿入する」手順で、写真を挿入します。
    • 写真が選択された状態にある。(必須)
  2. ツールバーの[マクロの実行]をクリックします。
  3. 実行するマクロを選択し、
  4. [実行]をクリックします。

§8.サンプルデータ

ここをクリックするとサンプルデータをダウンロードできます。

  • ファイル名: SampleData ‥‥圧縮(zip形式)フォルダ
  • 解凍すると、次のファイルができます。
    • 顔写真入り閣僚名簿(フォルダ)
      • 顔写真(フォルダ) ‥‥ この中に25名分の写真(JPEG)が入っています。
      • 閣僚名簿_原稿(Microsoft Excelワークシート)
        • 簡単な閣僚名簿が入っています。
      • 閣僚名簿_完成(Microsoft Excelワークシート) ‥‥ マクロ入りです。
        • Sheet1 は上記と同じ内容、Sheet2 には顔写真が入っています。

参考

マクロを作ると、「マクロを入れる器」が出来ます。この器の中に入っているマクロを全て削除しても、器は削除できません。
例えばです。

  1. マクロを作り保存します。
  2. 次にマクロの入っているブックを開くと、【セキュリティ警告】が出ます。
  3. [マクロを有効にする]にして‥‥
  4. 全てのマクロを[削除]し、上書き保存します。
  5. そのブックを開くと、また【セキュリティ警告】が出ます。

マクロを完全に削除するには、次の要領で行います。
 これは私が行っている方法です。大事なブックの場合、コピーを作り試してください。ブックが壊れても責任は取れません。

  1. マクロの入ったブックを、[マクロを有効]にして開きます。
  2. [Alt]+[F11]
  3. [Ctrl]+[R]
    • 【プロジェクト − VBAProject】ウィンドウが表示されます。

      既に表示されている時は、変化ありません。
  4. 【プロジェクト − VBAProject】ウィンドウ の「Module1」を右クリック ⇒[Module1の解放]をクリックします。
    • 「Module2」あるいは「Module3」‥‥ になっている場合もあります。複数ある場合は、全て解放します。
  5. 「削除する前に Module1 をエクスポートしますか?」と聞いてきますので、[いいえ]をクリックします。
  6. [×]ボタンで閉じます。「〜変更を保存しますか?」が出たら[はい]をクリックします。


*1:後からの手順を簡単にする(=マクロ化)ためのポイント

*2:後で削除するので、誰でもよい。

*3:これは、Excelの行の高さの単位と合わせるためです。 以下は参考です。

センチ2.03cm2.54cm3.01cm3.53cm4.02cm
ポイント58pt72pt85pt100pt114pt