まりふのひと

Word2003/ワードで作る手作り名刺−1

名刺は専用のソフトを使うと簡単に作成できますが、ワードで作るとなるとワードの機能をある程度知っていないとできません。即ち、「ワードの勉強」,「ワードの応用」なのです。
手順は次のようになります。

  1. 名刺・カードの大きさを決める(購入する)
    • A4版1ページの用紙に10枚の名刺・カード(例えば、エレコム なっとく名刺)を売っています。上と下および左と右の余白が同じものは、裏面印刷も簡単で取扱が容易です。ミシン目が入っていますので、切り離しも簡単です。
  2. 名刺・カードに合わせて表を作成する
  3. 名刺をデザインする
    • まず、左上のセルでデザインし、出来上がったら他のセルにコピーします。
  4. 印刷後、切り離す



名刺・カードに合わせて表を作成する
 ここでは、エレコム なっとく名刺 MT-JMN1IV(右図)を使用しました。

    • A4版 2列×5段(中央に空白部なし)
    • 1枚のカードの大きさ: 91mm×55mm
    • 上下余白: 11mm、左右余白: 14mm

この用紙の特徴は、「左右の余白が同じ」ことです。これは「表裏印刷ができる」ということです。「上下の余白も同じ」です。これは、印刷時、用紙の入れ方に気を配る必要がない と云うことです。

  1. 上下や左右に余白のない用紙は、敬遠した方が無難です。作り方が面倒ですし、カード一杯に使えません。
  2. 用紙が厚過ぎるとプリンタが負けます。インクジェット用と謳ってあるのがいいでしょう。
    (今回使用するカードは、名刺としては薄過ぎるかもしれません。これはコストダウン‥‥ のためです。)

Word2003 の設定

名刺を作り易いように設定します。変更する前に「今の状態」を記録してください。名刺作成終了後「戻す」のに必要です。

  1. [表示]メニュー
    • 印刷レイアウト: オンになっていること。
    • ルーラー: チェックを入れる。
    • 段落記号の表示/非表示: オンにする。
    • グリッド線: チェックを外す。(表を使うので、煩わしい...
  2. [罫線]メニュー
    • 表グリッド線の表示]がある時は、クリックする。*1
       これにより、表の罫線を消しても、表の形が判るようになります。
  3. [ツール]メニュー ⇒[オートコレクトのオプション

    アドレスを名刺に入れる方にお勧めです。これにより、アドレスに下線が入りません。

    1. [入力オートフォーマット]タブを選択します。*2
    2. 「入力中に自動で変更する項目」の[インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する]のチェックを外します。
    3. [OK]ボタンで閉じます。

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自分で表を作る時のポイント(Word2010の例)

  1. ページ設定
    • 余白を用紙に合せる。
    • 8標準の文字数を使う
  2. 表の作成
    • 印刷用紙と同じ行・列の表を挿入する。(今回は、2列×5行)
    • 罫線は[枠なし]にする。
    • 表の左端の罫線を左余白に、右端の罫線を右余白に合せる。

    • 2列の[幅を揃える]。‥‥ 91mm±0.2になれば妥協する。
    • 表の下罫線を下余白に合せる。
       表の下の段落記号のみが 2ページ目に移る。
    • 5行の[高さを揃える]。‥‥ 55mm±0.2になれば妥協する。

  3. 下余白の変更 ‥‥ 2ページ目の段落記号を1ページ目に入れるため
    • 【ページ設定】ダイアログボックスを開く。
    • 下余白を 0 にし、
    • [OK]
    • 「余白が印刷できない領域に設定されています。‥‥」の警告が出るので[修正]する。
    • 余白を確認し(変わるのは下余白のみ)、[OK]。
    • 1ページに納まったら完了。
       1ページに納まらない場合は、表下の段落を選択し、フォントサイズを小さくする。

更新履歴

  1. 2014.10.29 Word2010の例を追記した。


*1:Word2010:[レイアウト]タブ/表Gr.の[グリッド線の表示]をオンにする。

*2:Word2010:[ファイル]タブ ⇒[オプション]⇒[文章校正]の[オートコレクションのオプション]ボタン ⇒[入力オードフォーマット]タブ