「画質を計る尺度」が判らないので調べようがない。とりあえずファイル容量でみようと、Canon IXY 800IS の最高画質(約600万画素)で1枚写真を撮った。
No. | 操作 | ファイル容量 | 結果 |
---|---|---|---|
1 | 撮影のまま(2816×2112px.)594.7万画素 | 3,144KB | − |
2 | Windowsフォトビューアーで 90°回転 | 3,166KB | 変わらず‥‥ と云えよう |
3 | Windowsフォトビューアーで連続 90°×4回転 | 3,144KB | 全く同じ |
4 | Windowsフォトビューアーで 90°回転後保存を4回行う | 3,158KB | 変わらず‥‥ と云えよう |
11 | JTrimで 90°回転後、品質 90%で上書き保存。 | 1,502KB | 半分になった! |
12 | JTrimで 90°回転後、品質 100%で上書き保存。 | 4,259KB | ゲーッ、超増えた! |
13 | JTrimで回転せず、品質 100%で上書き保存。 | 4,300KB | ゲーッ、超増えた! |
訳が解らなくなり、ググった。
- 画像を回転すると画質が落ちる? (OKWave)
jpg画像を回転させると、ソフトによって画質が劣化する場合としない場合があります。そして、劣化する場合にも2種類あって、誤差程度に劣化する場合と激しく劣化する場合があります。 元々の圧縮設定と同じ設定で再圧縮した場合、わずかに劣化します。
ここを勘違いしている人はかなり多く、よく次のような誤った説明がなされます。
「90%の画質で保存したものを再び90%の画質で圧縮すれば81%の画質になる。」
そんなことはなく、90%で2回目に保存してもせいぜい89%に落ちるくらいなものです。 ちなみにWindows画像とFAXビューアの回転は、元々の設定に合わせて圧縮しますので、劣化はわずかです。 最後に劣化しない場合ですが、これは回転作業を圧縮状態のまま済ませてしまうので再圧縮の必要がありません。よって原理的に無劣化です。ただし、縦横のサイズが16の倍数(カラーサブサンプリングなしの場合(まれ)、8の倍数)でなければなりません。普通のデジカメ画像ならまず問題ありませんが、自作の画像の場合注意が必要です。 - 画質・圧縮率について (JpegAnalyzer Plus オンラインヘルプ)
圧縮要素と効果 JPEGファイルの圧縮要素は以下の3項目が挙げられます。
- 量子化テーブル
- サンプリング比(間引き率)
- ハフマン圧縮の効率
- 画質90〜100間ではファイルサイズの変化が急ですが、見た目の画質が余り変化しません。
- 画質0〜50間ではファイルサイズの変化はゆるやかですが、見た目の画質はかなり変わります。
今日 解ったこと
- 90%で2回保存してもせいぜい89%に落ちるくらい。
- Windows画像とFAXビューアは、元々の設定に合わせて圧縮するので、回転させても劣化は少なく見た目は解らない。
- トリミングする場合のサイズは、16の倍数がいいようだ。
追記(201.03.29)
「コメラ」さんから非常に有益なコメントがあり、追記しておくことにした。
- 新しいパソコンでデジカメ写真を回転しても、「劣化する」という警告が出なくなりました。どうしてですか?(PCオンライン:http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20110331/1030999/)
少し専門的な説明になりますが、写真の解像度はピクセルという単位で表します。大半のデジカメ写真のピクセル数は、「8」の倍数になっています(図2)。回転によって劣化するのは、原則としてこのピクセル数が8の倍数以外のときです。警告自体も、写真のピクセル数を判別して出しているわけではないので、深刻に受け止めることはありません。