まりふのひと

少しでも楽にWindowsを終了するには

日経パソコン PC online に「少しでも楽にWindowsを終了するには」という記事(初出:日経パソコン 2006年5月8日号)があった。
「一発で終了」アイコンを作る は解るとして、「最も手早いのは「電源ボタン」を押すこと は抵抗があった。私のデスクトップ機の電源オプション−[詳細設定]は、「シャットダウン」になっているので、いきなり電源スイッチで切っても問題ないはずである。
その一方で、マイコミジャーナル の 2002/08/26 の記事「PCスクランブル (9) ACPI活用法その1 ACPIとは?」には次のようにあった。

ACPIのトラブル
 現状では、もはやなくてはならないものになりつつあるACPIですが、動作は安定しているとはいえ、これまでにはいくつかの重大なトラブルも見られました。参考までに、これらのトラブル例を拾ってみたいと思います。

  • ACPI動作が不安定、PCの電源が切れない、スタンバイから正常復帰しない

 よく聞かれるトラブルですが、ACPIはマザーボードBIOS、各種デバイスのドライバ、そしてOSが対応していないと正常に動作しません。特に、マザーボードが古いものはBIOSアップデートを行い、ACPIに対応しないと動作が不安定になるようです。また、各デバイスのドライバもACPIに対応していないと、不安定動作の原因になります。

  • システムモニタのCPU負荷が無負荷時に異常に高い値を示す

 ACPIが採用されはじめた初期にこの問題が起こりましたが、これはシステムモニタがACPIに対応していなかったことによるバグで、対応OSのサービスパックをあてると修正できるようです。

  • Windows XPのスタンバイモードに関する問題

 最新のWindows XPでも、ACPIに関するトラブルがいくつかあるようです。例えば省電力設定でスタンバイに入る時間を45分以上に設定していると、スタンバイにならないというトラブルがあります。これはWindows XPのタスクスケジューラが30分に一回動作してスタンバイタイマーをリセットしてしまうのが原因です。またスタンバイからの復帰時に、デバイスの電源が正常に入らないという問題もあるようです。これらの問題はWindows Updateサイトで対応パッチをあてることで解決できます。
 ACPIにまつわるトラブルはこの他にも多数あり、細かいものをあげるときりがないほどです。ACPIのトラブルは通常使用ではそうそう発生しないはずですが、場合によっては重大な問題を引き起こすこともあると認識しておいてください。

電源ボタンをオフにするのはなんとなく抵抗がある。今はクイック起動に「一発終了」のアイコンを登録しこれを使っている。