ササ草刈りは初夏と夏の2回以上が最適

森づくりテキストブック−市民による里山林・人工林管理マニュアル」に、次のようにあった。

里山林の生態特性
  • ササは明るい場所を好むイネ科の植物で、地下茎によって繁殖する。
  • 下草刈りによって毎年地上部を刈り取られていたので、一面に茂ることはなかった。
  • ササの落ち葉が厚く堆積するので、他の植物の種子が落ちても発芽できない、あるいは発根しても根が地上に届かない。
  • 伐採してもすぐに地下茎から再生してくるので、ササを取り除くにはかなりの時間と労力を要する。
下草刈り
  • 下草刈りを行う季節は、初夏から夏にかけてが最も適している。この時期は、植物が根に蓄えた養分を使って地上部を伸ばす成長期であり、来年のための養分の蓄積もまだ始まっていないため、地上部を刈るだけで大きなダメージを与えることができるからだ。
  • それでも生育力旺盛は下草では、2〜3ヶ月後には再生してくるものもおおいので、初夏と夏の2回かそれ以上の下草刈りが必要なケースもでてくるだろう。
ササ刈り
  • 他の林床植物と比べても繁殖力が非常に強く、年2〜3回のササ刈りを3年続けることで、ようやく他の植物と同じくらいの背丈になる。
落ち葉かき
  • 落ち葉が取り払われることによって、林床に生える小さな野草にも光が当たるようになり、結果的に様々な野草が芽を出せる環境を創り出すという、大事な役割も担っている。
  • 落ち葉かきを行うのも12月から2月頃が適期となる。
  • 表土が裸出するほど過剰にかき出してしまうと、雨水が直接土壌に当たって土壌流出の原因となったり、土壌の貧栄養化につながってしまう。
  • 地表面に薄く落ち葉の層ができるくらいに適度に残し、過度の落ち葉かきで逆効果にならないよう気を配ろう。
道づくり
  • 道の表面には、間伐材などで作ったチップを敷くと、フカフカして歩きやすくなる上に、表土流出を防ぐ働きがあるのでメリットが多い。
  • チップがない場合は、林内でかき集めた落ち葉を敷いたのでもよい。反対に、道の上にたまった落ち葉を林内に戻している光景をよく見るが、これでは道の土がむき出しになって踏み固められてしまうし、林内に落ち葉が堆積すると林床植物が芽生えにくくなってしまう