日頃感じていることが、ズバリ中国新聞と日経パソコンに載っていた。
個人情報>著作権?─学校が変だ
日経パソコン 2005.9.12 号の「焦点」に、コンピュータソフトウェア著作権協会専務理事 久保田裕氏の記事
とうとう現役の学校教師が著作権法違反で逮捕されるという事件が起こった。
で始まり、「著作権や情報に対する意識が希薄だと感じる学校の先生方が意外と多い」と述べている。「学校ではコピーは自由」と思い込んでいる節がある と言う。続けて、
「一方で個人情報に戦々恐々」のサブタイトルで
一方、学校での個人情報の扱いは行きすぎではないだろうか。
報道などによると、今年4月の個人情報保護法の施行以降、個人情報に配慮するという考え方から、学級名簿を廃止する動きがあるそうだ。連絡網も、全員の電話番号ではなく、本人を含め3っしか載せないものもあるという。
上の二つを比較して‥‥
「罰則規定ひとつを見ても、これほど著作権法の規定は重く*1、それに比べて個人情報保護法の規定は軽い*2。それにもかかわらず、学校現場においては、個人方法保護には極端に熱心で、著作権の保護についてはおおらかである。このバランスの欠如はどうしたことか。
チョッと前にも同窓会名簿に関連*3 して中学校の話をきくチャンスがあったが、全くおおせのとおりで、同感である。氏が最後に
もちろん、多くの先生が努力していることを私も知っている。それでも閉鎖的な学校社会に原因があるのだ。そこで、親や、親が働く企業や、地域社会が、発言していいと思う。みんなが発言して学校や先生を協力支援できるようにしていきたいと思う。
と結んでいる。問題は、学校に、管理職にその気がアルカイダ。
民間出身者の学校改革/現場の裁量拡大が鍵
中国新聞 2005/9/11 の「時想」,安田女子中学校校長 山代猛博氏の記事
赤字会社には共通点がある。長期ビジョンがなく、目標が共有化されておらず、具体的な達成プランがない。社員はバラバラで、教育も行き届いていない。
民間から県立高に移った時、それに似た体質を感じた。仕事の進め方が「前年通り」「積み上げ」であり、その結果「単年度行事こなし型」になっていたからだ。
まず教職員に時間的なゆとりを与えることだ。職員会議は週一回から月一回、一校時にまで食い込んでいた朝礼の伝達はパソコンにというふうに「これまで通り」だったことを改めた。
例えば教職員への面談。今の学校の課題を尋ね、幾つか答えても「まだあるでしょ」「ほかには」「ではどうすれば」と突っ込むとみんなが本気で考え、学力向上や学校経営のアイディアも次々わいてくる。
最後に
学校の改革は校長から始まる。しかしよく誤解される。
目標を上から与え、計画、実行、チェックというマネジメントのサイクルを豪腕で回していくのが校長のリーダーシップだ─と。
それは違う。校長は現場の支援者である。チームが情報を共有し内発的な力で、スピード感をもって目標に向かう−そんな仕組むが実現して初めて、リーダシップが発揮されたといえるだろう。
「マネジメントのサイクル」は、サラリーマン時代に叩き込まれた品質管理のPDCAサイクルと同じだ。
- 「前年通り」は、Planがなく、Doで止まった状態。だから、Checkも、ステップアップのための Actionもないのだ。
- 「前年どおりで何故悪い?」
- だってさぁ、時は進んでいるのにさぁ、前年どおりは「遅れている」と同じだよ〜〜
- PDCAは一人でも回せるよッ! さあ、PDCAを回そうよッ!