まりふのひと

Excel/血圧を範囲表示、脈拍・体温は棒グラフの非連続グラフを作る

 「Excel/血圧の正常範囲と高低線入りグラフを作る」の続きにする予定であったが、データを追加した時、グラフ表の範囲を簡単に変えられないので(難しいことではない)、グラフデータを変えることにしたので、新しいページとして作った。

グラフデータ

  1. 元々のグラフデータの「上正常値」「下正常値」は、常に同じ値を入力するのは面白くないので、(1)リストの外に正常値の上下の値を持ち、(2)計算式で参照する ことにする。
     これにより、正常値の変更が容易になる。
  2. 積み重ねグラフにするため上正常値は入力せず、代わりに上正常値と下正常値の差=正常範囲を入力する。
     例えば、
    • 下正常値(セルD5): “=$D$2”
    • 正常範囲(セルE5): “=$E$2-$D$2”

 これにより、グラフを作る列(B列〜G列)が連続することになり、メンテナンスが容易になろう...



 上記のデータは、まりふのひとの OneDrive よりダウンロードできる。

  1. まりふのひとの公開 OneDrive に移動する。
  2. Excel・フォルダーの下の「血圧データ」(拡張子は.xlsx)を[ダウンロード]⇒[名前を付けて保存]する。
  3. 保存したファイルの「改血圧値」シートをアクティブにする。

血圧・脈拍・体温グラフ

 上記のグラフをベースに、次のようなグラフを作る。

≪ポイント≫

  1. 脈拍、体温を追加。(値そのものは、適当に入力した)
    • 血圧に高低線を使っているので、折れ線は使えない。
    • 棒グラフが下血圧値と重なるようであれば、第2軸で対応する。
  2. 血圧の正常値は、下正常値と正常範囲の[積み上げ面]グラフにする。
    • 下正常値の塗りつぶしの色を「なし」にすると、棒グラフが見易くなる。(目盛り線が見える)
§1.折れ線グラフを描く
  1. グラフデータ(セルA4〜G19)を選択する。
    • 例えば、(1)セルA4〜G4を選択し、(2)Shift+Ctrl+↓。
  2. マーカー付き折れ線グラフを描く。
  3. 新しいシートに[グラフの移動]する。(任意)
  4. 日付が非連続である場合は「テキスト軸」にする。(任意)
    1. [横(項目)軸]を選択し、
    2. [書式]タブ/現在の選択範囲Gr.の[選択対象の書式設定]をクリックする。
    3. 【軸の書式設定】ダイアログボックス/軸のオプション の「軸の種類」を 8テキスト軸 にし、
    4. [閉じる]
  5. 横軸の表示を垂直にするには、
    1. [横(項目)軸]を選択し、
    2. [書式]タブ/現在の選択範囲Gr.の[選択対象の書式設定]をクリックする。
    3. 【軸の書式設定】ダイアログボックス/配置 の「文字列の方向」を変える。
    4. [閉じる]
§2.脈拍、体温を棒グラフに変更する
  1. [系列“脈拍”]を選択し、
  2. [デザイン]タブ/種類Gr.の[グラフの種類の変更]をクリックする。
  3. [集合縦棒]を選択し、
  4. [OK]
  5. [系列“体温”]を選択し、
  6. [デザイン]タブ/種類Gr.の[グラフの種類の変更]をクリックする。
  7. [集合縦棒]を選択し、
  8. [OK]
  9. 棒グラフの塗りつぶしを変更するには、(1)棒グラフを選択し、(2)右クリック(メニュー・キー押下)⇒[データ系列の書式変更]が便利。(任意)
§3.下正常値と正常範囲を積み上げ面グラフに変更する
  1. [系列“下正常値”]を選択し、
  2. [デザイン]タブ/種類Gr.の[グラフの種類の変更]をクリックする。
  3. [積み上げ面グラフ]を選択し、
  4. [OK]
  5. [系列“正常範囲”]を選択し、
  6. [デザイン]タブ/種類Gr.の[グラフの種類の変更]をクリックする。
  7. [積み上げ面グラフ]を選択し、
  8. [OK]
  9. 「下正常範囲」を塗りつぶしなしにする
    1. [系列“下正常値”]を選択し、
    2. 右クリック ⇒[データ系列の書式設定]をクリックする。
    3. 【データ系列の書式設定】タブ/塗りつぶし を 8塗りつぶしなし にする。
    4. [閉じる]
  10. 「正常範囲」を半透明の色にする
    1. [系列“正常範囲”]を選択し、
    2. 右クリック ⇒[データ系列の書式設定]をクリックする。
    3. 【データ系列の書式設定】タブ/塗りつぶしの
      • 8塗りつぶし(単色)なし にする。
      • 塗りつぶしの色を選択し、(任意)
      • 透過性を 50〜75% 程度にする。(任意)
    4. [閉じる]
§4.高低線を引く
  1. [系列“上血圧”]を選択し、
  2. [レイアウト]タブ/分析Gr.の[線]をクリックし、
  3. [高低線]を選択する。

  4. 高低線を選択する。
  5. 右クリック ⇒[高低線の書式設定]をクリックする。
  6. 【高低線の書式設定】ダイアログボックスで、
    • [線の色]: 黒 がいいかも
    • [線のスタイル]: 幅を太目(3pt 前後?)にする。
§5.折れ線グラフの書式設定
  1. [系列“上血圧”]を選択し、
  2. 右クリック ⇒[データ系列の書式設定]をクリックする。
  3. 【データ系列の書式設定】ダイアログボックス/マーカーのオプションで、
    • 8組み込み にし、
    • 種類を“”にする。
    • サイズは 12程度(任意)
  4. 【データ系列の書式設定】ダイアログボックス/マーカーの塗りつぶしで、
    • 8塗りつぶし(単色) にし、
    • 塗りつぶしの色を「高低線の色」と同じにする。
  5. [閉じる]
  6. [書式]タブ/図形のスタイルGr.の[図形の罫線]をクリックし、
  7. [線なし]を選択する。

  8. [系列“下血圧”]を選択し、
  9. 上血圧と同じ設定にする。
ヒント
  • 凡例
    • 下正常値、上血圧、下血圧が要らない場合は、選択して[Delete]する。
    • 改めて表示するには、全て削除し、再度表示([レイアウト]タブ/ラベルGr.の[凡例])すればよい。

  • グラフタイトル
    1. [レイアウト]タブ/ラベルGr.の[グラフタイトル]をクリックし、
    2. [グラフタイトルを中央揃えで重ねて配置]を選択する。
    3. グラフタイトルがされている状態で、数式バーをクリックする。
    4. “グラフデータシート名!a1”と入力すると、“血圧・脈拍の記録”と表示されるはず...

  • プロットエリアの塗りつぶし
    • サンプルは、グラデーション にしてある。