まりふのひと

Excel/列を選択して「数式を使用して条件付き書式設定する」時、引数のセルはどこを指定するの?

 miyakebito さんのブログ「「条件付き書式ルールの管理」で、曜日で色を変える設定に不安」に

 A列選択、、、すると[名前ボックス]に[A3]とある。
とあり、「ん?」 「えっ?」 気が付かなかったなぁ〜

ある試行


 Windows7/Excel2010 を起動し、右図のようなデータを作成し,試行した。

  • 入力は日付のみ。曜日はセルの書式設定で表示する。
  • 「日曜日だったらフォントの色を赤にする」条件付き書式でテストした。



§ ケース1
  1. A列を列選択する。
    • 名前ボックスに A1 と表示される。(アクティブセルが A1)
  2. 条件付き書式を設定する。

    • 適用先が “=$A:$A” となっており、A列に適用されることがわかる。
  3. [OK]
  4. 正常に機能した。
  5. 条件付き書式をクリア
    1. [ホーム]タブ/スタイルGr.の[条件付き書式]をクリックし、
    2. [ルールのクリア]をポイント ⇒[シート全体からルールをクリア]
§ ケース2
  1. セルA1〜A1048576(最終行)を選択する。
    1. セルA1をクリックし、
    2. Shift+Ctrl+↓
       A列に入力があると、最終行まで一気に選択できないので、Shift+Ctrlを押したまま、[↓]キーを押す。(今回は、都合、3回)
  2. 条件付き書式を設定する。
  3. 適用先が “=$A:$A” となっており、A列を選択したのと同じであることがわかる。
  4. [OK]
  5. 正常に機能した。
§ ケース3

 ケース2の状態で、

  1. セルA1〜A2 を結合する。([セルを結合して中央揃え]をクリック)
  2. A列を列選択する。(名前ボックス: A1)
  3. 条件付き書式を設定を見る。

    • 適用先が “=$A$1,$A$3:$A$1048576” に変わっている。
       これはセルA1 と A3〜A1048576 に適用される。すなわち、セルA2 は適用外と言っている。
  4. [閉じる]
§ ケース4
  1. セルA1〜B2 を結合する。
    1. セルA1〜A2 の[セルを結合して中央揃え]を解除する。
    2. セルA1〜B2 を選択し、
    3. [セルを結合して中央揃え]
  2. A列を列選択する。
    • 名前ボックスに A3 と表示される。
  3. 条件付き書式を見る。
    • ケース3と同じ(変わっていない)
  4. [閉じる]する。
§ ケース5
  1. 条件付き書式をクリアする。
  2. A列を選択する。(名前ボックス: A3)
  3. 条件付き書式を “=WEEKDAY(A1)=1” で設定したが‥‥

    • 数式が “=WEEKDAY(A1048575)=1” に変わった。
       “A1048575” は最終行の一つ前のセルで、「Excelの乱心」‥‥
    • 適用先は “=$A:$A” で、A列を選択したとおりになっている。
  4. 条件付き書式を “=WEEKDAY(A3)=1” に変更してみた‥‥ が、正常に機能しない。
     ∵ 数式と適用先の関連がとれなくなったためと思われる。

結論

  1. 列を選択した時、(名前ボックスに表示される)アクティブセルが「選択した列番号 1」(例えば A列の場合は A1)にならない時は、列選択で条件付き書式を設定しても、正常に機能しない。
  2. 今回の試行では、「セルを結合する前に条件付き書式設定を行い、その後、セルを結合する」と上手く機能した。
  3. 条件付き書式を設定する列に結合したセルがある場合、セルを選択する方法で行うのがベストである。
     マウスでの操作は難しいので、次の機能を使えるようにしておく必要があろう。
    • Ctrl+↓
    • Shift+↓
    • Shift+Ctrl+↓
  4. 試しに、
    (1)最終行のセル A1048576 から A5 までを選択(名前ボックス: A1048576)し、
    (2)数式を “=weekday(a1048576)=1” としても、正常に機能しなかった。
    (3)数式を “=weekday(a5)=1” とすると、数式が化けた。