まりふのひと

母校の中学校の「通知表ミス」に思う

らじる★らじる」しながらパソコンを操作していたら、“通知表”,“ミス”,“表計算”‥‥ という言葉が耳に入ってきた。
ググってみると、母校である 大野北中 の記事が...

大野北中で通知表記載ミス、88人分119件/相模原 ‥‥ カナロコ -- 神奈川新聞社(2013年3月28日)
 相模原市教育委員会は28日、大野北中学校(中央区、門倉松雄校長)の1〜3年生88人分の通知表で計119件の記載ミスがあった、と発表した。入力や操作を誤り、確認作業でも見逃した。入力後、一度も確認を行わなかった教諭もいた。生徒と保護者に謝罪した。
 学校教育課によると、出席の記録で1〜2年生60人91件、学習の記録では1〜3年生28人28件の記載ミスがあった。25日の修了式後、保護者から問い合わせがあり発覚した。
 出席の記録では担任が数値を入力後、同学年の教諭と確認すべきところ、一度もチェックしなかった担任がいた。学習の記録では、通知表と原簿の最終的なチェックが行われず、修正が反映されていなかったり、空欄が残っていたりした。
 現在、正しい通知表に差し替えて、再配布している。同課は「学校の信用に関わる非常に重篤なケース。必ず複数職員で複数回確認を徹底させ、再発防止に努めていく」とした。 

  • 徹底させ、再発防止に努めていく
    • 新聞社の記事なのでわからないが、「反省しているのか」という疑問がある。
    • ありきたりの再発防止策で、再発は防げないであろう。PDCAサイクルを回して欲しいものである。

横浜・鴨居中で通知表ミス 市教委に報告せず ‥‥ 朝日新聞デジタル(2013年4月23日)
 横浜市で通知表の記載ミスが相次いでいる問題で、市立鴨居中学校(緑区)でも3月末に配られた通知表にミスがあったことが22日、わかった。学校側はミスを把握しながら、市教委に報告していなかった
 学校関係者によると、ミスがあったのは1年生数人分の学年末の通知表で、授業日数が間違っていた。担任教諭は春休み中に保護者に「授業日数を間違えていた」と電話連絡し、通知表を差し替えたという。
 市教委は昨年3月、通知表の記載ミスがあった場合、速やかに報告するよう学校長に通知した。しかし、市教委指導企画課によると、4月21日までに鴨居中から報告はないという。
 鴨居中の川本幸治校長は朝日新聞の取材に「ミスがあったことは把握しているが、前任の校長の時のことなので、どう対応したかはわからない」と話している。前任の校長は3月31日付で再任用期間が終わり、退任したという。

  • ミスがあったことは把握している
    • その時、どう対応したかまで素人知ろうとしなかったのか?
    • 役人根性丸出し‥‥ と言いたい。

通知表誤記載 新たに205人分、横浜市の小中学校29校で/神奈川 ‥‥ カナロコ -- 神奈川新聞社(2013年4月26日)
 横浜市教育委員会は26日、2012年度末の市立小・中学校の通知表で、新たに計29校、計205人分の誤記載が判明したと発表した。今月11日、11校で計419人分の誤記載が判明し、その後、市教委へ報告していない学校があることが分かり、あらためて全校を調査した。
 市教委は12年3月、通知表に誤記載があった場合は報告するよう全校に通知。未報告だった学校は「児童、生徒と保護者に謝罪と説明を行い、差し替えたので報告しないでよいと思った」「市教委から調査依頼が来るのを待っていた」などと話しているという。
 今回判明した誤記載で、評価・評定に関係したのは中学校2校。1校は、音楽科の教諭が計算ソフトを使わず、自ら評定を計算し、誤った数値を入力。2年生の3人について1段階低い評定をした。もう1校は、社会科の教諭が観点別評価の項目を入れ替えて入力。間違いに気付き修正したが、通知表に反映させるパソコン操作を忘れ、1年生63人分の観点別評価が誤って記載された。ほかに、小・中27校で139人分で出欠などの誤記載があった。
 12年度に判明した通知表の誤記載は今回の分を含め、延べ63校で801人となった。

  • 学校も学校だが、教育委員会は怒っていないのだろうか? マ、今時、無理かぁ〜

通知表ミス再発/なくならぬ背景を探れ ‥‥ 神奈川新聞社(2012/4/18)
 県内で小中学校の通知表(票)記入ミスが再び起きた。2011年度前期に続き、後期分でも相次いで見つかった。再発防止を掲げながら、なぜなくならないのか。検証が必要だ。
 小田原市事故調査委員会を設置して再発防止策を決定。「二度とミスは起こさない」という決意を全教職員が共有した上で、通知表作成時にチェックシートの活用を始めていた。
 にもかかわらず、後期に小中学校5校で児童生徒計22人にミスが起きたことは残念である。「休日返上」で確認に当たった教職員の努力で件数は大幅に減ったが、「影響の少ない出欠席が大半」と済ませるわけにはいかない。
 前期と後期の連続したミスの発生は、小田原以外にも横浜や南足柄で確認された。しかも今回は、大和や鎌倉などほかの自治体も後期のミスを公表している。
 教育現場の信頼を失う失態の再発と広がりに戸惑いを覚えざるを得ない。公表する自治体の増加が隠蔽(いんぺい)体質を改め、真摯(しんし)に向き合う姿勢に変わり始めている結果としたら評価はできる。
 一方で、「公表はないが、うちの学校は大丈夫か」という不安感が保護者の間に生まれるようでは困る。県教委には、しっかりとした実態調査の実施が求められよう。
 小田原市の調査委がチェックシートの導入を議論した際、「多忙化に拍車が掛かる」などの問題提起があった。子どもや保護者への対応、事務作業量の増加などが教職員の多忙化の要因とされ、過労による精神疾患での休職者も増えている
 チェック態勢の厳格化と現場の負担増という問題を調整するのは難しい。ミスの公表、対策の実施、検証・見直しを繰り返しながら、模索していくしかなかろう。
 小田原市の調査委の報告書には、今後の課題として「校務支援システムの導入」が盛り込まれた。費用面から、導入している自治体は県内では少ないのが現状だ。作業の効率化によるミス防止効果が期待できるだけに、前倒しを含めて議論を続けてもらいたい。
 電子化は時代の流れといえる。ただ、通知表の作成に関してはパソコンの使用が義務化されているわけではなく、「手書き」派は少数ながらまだいるという。手書きの良さは年賀状を見れば分かる。効率化優先の陰で失っているものにも目を向けたい

  • 「校務支援システムの導入」には賛成である。
     但し、システム設計は教育委員会と学校が行うべきである。「業者丸投げ」は(1)税金の無駄遣い(2)責任回避 となり反対だ。システム設計を行うことが肝要である。
  • 効率化優先の陰で失っているものにも目を向けたい
    • 確かにそうだが、この記事を書いた記者は「携帯電話」を持っているであろう。携帯電話(=効率化)の陰で失ったものは何かを認識しているであろうか?
    • 「手書きの良さは年賀状を見れば分かる」と言っているが、悪さも知るべきである。
       印刷屋に出した年賀状は、「業者丸投げ」そのもので、暖かみは少ない。効率化を「お金」で解決している例である。
    • 「ワードで自作した年賀状は違う!」と言いたい。
      自作(=効率化)を維持するために、日々努力している。決して「お金を出して作ってもらっている」のではない。