まりふのひと

37th(c)/昭輔窯を開けて

26日に竹を焼いた窯を開けた。ねらしを引き延ばしたので、「灰になっている量が多いかな?」と思ったが、空けた瞬間の感じは「いつもと変わらんジャン」。
例によって東西南北の外側、内側、中間点から適当に抜き出した竹炭12本の電気抵抗値を測定‥‥

電気抵抗値

1本目の抵抗値を測る(焚口側の外側の上部)と、「抵抗値が表示されない」。
エッ? テスターが壊れた? と心配したが、測定レンジを変えると、2KΩ 前後(精錬度、3.2〜3.4)なのである。「ウッソー」
慌てて他の部位を測ると、今度はブザーが鳴る。他の竹もブザーが鳴る、すなわち「20Ω以下」(精錬度1.3以下)なので問題ない品質である。
焚口側(東側)の外側をもう一本抽出しても‥‥ おかしい!?!?  更にもう一本抽出する‥‥ と、ブザーが鳴った。
要は「バラツキ」が大きいのである。「なしか‥‥」

窯の変形

炭を出し、例によって窯を掃除していて‥‥ 窯の変形に気が付いた。
窯の一番下にある台座に内窯が載っているが、東西は台座の上に載っているが、南北は台座との間にかなりの隙間があることに気が付いた。


左は南側で隙間は 12mm、右は北側で隙間は 18mm

窯を掃除後、底を何度か置き直したら、焚口からの煙(炎)が直接入らないよう(隙間が無いよう)セットできたので、次回は、この状態で焼くことにした。

編集後記

  1. 「ねらし過ぎたか?」と思ったが、蓋を取った瞬間の感じは「いつもと同じ」。
  2. 焚口側の外側上部の抵抗値のバラツキは「窯の変形が原因?」と思ったが、バラツキの範囲が狭いので、「竹そのものに起因」と考えられる。
     今、焼いている竹は、昨年切り倒し、今年の2月に70cmに切ったまま放置してあったもので、乾燥と汚れ(主に泥はね)が進んでいる。竹を割っていても、上下で乾燥度が違うのが判る。汚れは、1本1本拭き取り窯に詰めている。
  3. 次回で「乾燥と汚れ」が進んだ竹が無くなる予定なので、もう一度、油断しないで焼いてみる。