(追加キーワード:スタートアップ; 起動時)
次の表は、Access のコマンド ライン オプションの一覧です。
オプション | 内容 |
---|---|
データベース | 指定した Access データベースまたは Access プロジェクトを開きます。必要に応じて、パスを含めます。 |
/excl | 指定したデータベースを排他モードで開きます。マルチユーザー環境でデータベースを共有モードで開く場合は、このオプションを指定しないでください。Access データベースのみに適用されます。 |
/ro | 指定した Access データベースまたは Access プロジェクトを読み取り専用モードで開きます。 |
/user ユーザー名 | 指定したユーザー名で Access を起動します。Access データベースにのみ適用されます。 |
/pwd パスワード | 指定したパスワードを使用して Access を起動します。Access データベースにのみ適用されます。 |
/profile ユーザー プロファイル | Access のインストール時に作成した標準の Windows レジストリ設定ではなく、指定されたユーザープロファイルのオプションを使用して Access を起動します。これは、Access 97 以前のバージョンで初期化ファイルを指定するために使用されていた /ini オプションの後継機能です。 |
/compact 対象データベースまたは対象 Access プロジェクト | /compact オプションの前に指定された Access データベースを最適化して修復するか、または /compact オプションの前に指定した Access プロジェクトを最適化します。対象となるファイル名を省略すると、ファイルは元の名前とフォルダで最適化されます。別の名前で最適化するには、対象となるファイル名を指定します。対象データベース名または対象 Access プロジェクト名にパスを指定しない場合は、既定で My Documents フォルダに対象ファイルが作成されます。 Access プロジェクトにこのオプションを使用すると、Access プロジェクト (.adp) ファイルは最適化されますが、SQL Server データベースは最適化されません。 |
/repair | /repair オプションの前に指定した Access データベースを修復し、Access を終了します。Access 2000 以降では、/compact オプションで最適化と修復の機能が結合されています。/repair オプションは、下位互換性の目的でサポートされています。 |
/convert 変換先データベース | 以前のバージョン Access データベースまたは Access プロジェクトを Access 2000 のファイル形式に変換し、そのファイルに新しい名前を付けて Access を終了します。/convert オプションの前に、変換元データベースを指定する必要があります。 |
/x マクロ名 | Access を起動して、指定されたマクロを実行します。データベースを開くときに、AutoExec マクロを使用してマクロを実行することもできます。 注意 マクロにはウイルスが含まれている可能性があるため、実行する場合には注意してください。感染への予防策として、最新のウイルス対策ソフトウェアをコンピュータで動作させ、マクロのセキュリティレベルを高に設定し、[組み込み済みのアドインとテンプレートをすべて信頼する] チェックボックスをオフにし、デジタル署名を使用し、信頼できるマクロ入手先の一覧を管理してください。 |
/cmd | コマンド ラインの後に、Command 関数から返される値が続くように指定します。このオプションは、必ずコマンド ラインの最後に指定してください。/cmd の代わりにセミコロン (;) を使用することもできます。 このオプションを使用して、Visual Basic コードで使用可能なコマンド ライン引数を指定します。 |
/nostartup | 作業ウィンドウを表示せずに Access を起動します。作業ウィンドウは、Access の起動時に 2 番目に表示されるダイアログボックスです。 |
/wrkgrp ワークグループ情報ファイル | 指定したワークグループ情報ファイルを使用して Access を起動します。Access データベースにのみ適用されます。 |
メモ
- データベースを開くときに Visual Basic for Applicationsプロシージャを実行するには、AutoExec マクロまたはコマンド ライン オプション /x を使って実行するマクロで "RunCode/プロシージャの実行" アクションを使用します。また、データベースの OnOpen イベントに定義された Visual Basic プロシージャを含んだフォームを作成することで、データベースを開くときに Visual Basic プロシージャを実行できます。このフォームをスタートアップ フォームとして指定するには、データベースウィンドウをマウスの右ボタンでクリックし、[起動時の設定] をクリックし、[フォームの表示] ボックスにそのフォーム名を入力します。
- コマンド ラインでスラッシュ (/) またはセミコロン (;) を指定するには、その文字を 2 回続けて入力してください。たとえば、コマンドラインで ;mjs/md というパスワードを指定するには、/pwd オプションの次に「;;mjs//md」と入力します。